「餅屋は餅屋」は、「餅は餅屋」の変化形の一つ。
「餅は餅屋」の意味は、「専門家にはかなわない」です。「物事には専門家がいて、それぞれの専門家にまかせるのが一番である」ということのたとえを表したことわざです。返して、「素人は上手にできてもしょせん素人なので、専門家にはかなわない」という意味もあります。
最近、医療業種や介護・福祉業種では無い事業社が、介護業界にどんどん参入しているのがこの1、2年でかなり目につきます。
純粋に地域の介護事業をただただ充実したいのか、それとも、今までの事業の顧客を違う形で展開させようとしているのか・・
しかし、よく耳にするのは『介護事業を知らない人が上司だから・・』『上司に話しても介護の話を全くわかってくれない』『対応してくれないから辞めました』などなど続々と耳に入ります。
これらは、地域の介護・福祉・医療事業に一生懸命注ぎ込んでいる専門的に頑張り続けている事業者をかき回していると言っても過言ではないでしょう。
なぜなら、専門の事業者と専門の働き手の環境を新規参入により働き手の動きを左右するからです。
その上で介護事業のことがわからない法人が介護事業をするということは・・上記にもあるように、ご利用者さんも働き手さん、地域にとっても良し悪し。
組織の大小関わらず、やはり餅は餅屋。人望も厚く、ノウハウがある職場に気持ちよく働きにいきたいものです。
「餅は餅屋」を英語で表すと「Every man knows his own business best」となり、「誰もが自分の専門のことは一番よく分かっている」と訳します。なお、この場合の「business」は仕事というより「専門の事柄」「するべき事柄」を指します。
その他にも、「Set a thief to catch a thief/泥棒に泥棒を捕まえさせろ」「There is a mystery in the meanest trade/どんなにつまらない仕事にも秘訣がある」などが餅は餅屋の英語表現として使われているようです。
「芸は道によって賢し(げいはみちによってかしこし)」とは、伝統芸能などの専門的なことは、その道に精通している人が一番詳しいという意味のことわざです。「餅は餅屋」と同様、「その道を専門としている人はその分野についてよく理解していること」を表現しています。「芸」を「商売」に置き換えて、「商売は道によって賢し」と言い換えることもあるようです。
やっぱりそういうことですよね。